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2005 Japan Cup(前)
by 三浦&ショーケン

 2005年9月21日から25日の日程で2005全日本外洋ヨット選手権大会(JAPAN CUP 2005)がラグーナ蒲郡をベースに開催されました。このレースは愛・地球博(愛知万博)記念 国際セーリングシリーズの最後のレースイベントで、東海水域で初めてのJAPAN CUPです。

 地元開催ということで、オーナーからは昨年の終わり頃に「是非出たい」と話があり、チームとして少しずつ準備して来ました。準備と言っても他のチームなら当たり前のようにやっている事ですが、そういう部分からレベルを上げていく必要があったわけです。

 JUSTチームとしては1991年の三崎で行われた大会以来、14年ぶりのJAPAN CUP参戦となりました。準備など細かい事は省略しますが、結果的に以下のメンバーでの参戦となりました。体重はMax 655kgに対して、4kgアンダーの651kgでした。まあまあ、というところです。

ヘルムスマン 小松
タクティシャン 五十嵐
メインセイルトリマー 藤井
ジブ/スピントリマー 三浦
ガイトリマー/テーラー 横田
ランナー 山田
ピットマン 岸田
マストハンド 山本
フォアデッキマン 萩原


9月21日・R1

 とにかくレース海面が遠い。ベースがラグーナなのにレース海面は西浦半島より西だ。我々の艇は機走が遅いので、後から出てきた艇に次々抜かれていく。

 この日は風がなくレース海面に到着した後、本部艇にAP掲揚。昼過ぎまで風待ちした後、南気味の風が入りR1の予告信号。JUSTはアウター側下3でエントリー。

 下にはCEREZOがいるが若干のゲージがあるため余裕もってGoodスタート・・・したが上の艇団が大幅にリコール・・・ゼネリコ。JUSTは今年の鳥羽でもそうであったがゼネリコ時のスタートがいいと次のスタートがよくツボる・・・。そんな不安を胸に中央ややアウター寄りでエントリーするが加速のタイミングが合わずスタートで風を取られ右にタック。

 そのままポートタックを伸しリフトが入るが、艇団の下に位置しているため遅れる結果となる。1上はSLED、KARASU、CEREZO、SEA HAWK、AOBA EXPRESS、GUST、朝鳥、光風、PARAPHRENIAN、KINE KINE、JUSTの順で回航。我々よりもポートタックで下を走っていた朝鳥は大型艇団の中でも遅れている。

 フリーのレグではVMGスピンネーカーでどこまで落としていいかで悩み、ジャイブアングルがつかめずオーバーセールをしてしまう。これで後ろを走っていたKAITO、EAGLEに先行される。少し風があがりクローズでの走りが悪くなってきた。そのためKAITO、EAGLEの前に出られずさらに遅れる結果となる。

 そのまま第4レグ(フリー)に入るがここで風が上がってきているのでMHにセールをチェンジする。フリーではEAGLEの前に出てそのまま下回航をする。フリーの走りは悪くないがクローズでの走りが悪い。クローズのレグのたびに前にはおいていかれ後ろには追いつかれるというパターンを繰り返す。

 上マークではまたEAGLEに先行される。最終レグでEAGLEより先にジャイブし、フィニッシュラインにバウが向いたため先行出来そうな位置まで上がる。しかしここで巨大な自動車運搬船がレース海面を通過しそれを避けるために大きくラフした結果EAGLEに若干先行されてしまう結果となった。またクルーワークのミスも多くそれが結果に現れた。

第1レースの航跡ビデオです。絵をクリックして下さい。
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第1レースの航跡ビデオ

9月21日・R2

 風がかなり上がって来ているためヘッドセールにNo3をセットする。

 スタートは中央やや本部船よりでエントリーをする。下にはSEA HAWKがいる。スタートまであと30秒となったところでSEA HAWKの下にいたSUPER CHACHAMARUがコントロールを失いポートへとナチュラルタックしてしまい、それを避けるためにSEA HAWKは上に、JUSTは下に走ったためスタート時にSEA HAWKのブランケットに入ってしまった。

 右に逃げタックをうつがクリアエアをいち早くつかんでポートタック艇団のなかで頭を出す。その後ヘッダーでタックをし、リフトをつかむが、さらに左に伸ばした艇団にやられてしまい上マークでムリをした結果マークタッチ。 360PENで後続艇に一気に抜かれる。そこからR1同様クローズの走りが悪くフリーでなんとか追いつくが前に出れない状態が続き今大会最悪の順位をとってしまう。

第2レースの航跡ビデオです。絵をクリックして下さい。
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第2レースの航跡ビデオ

 本日の成績はクラス10位-8位でクラス8位、総合18位-19位で総合20位。ここまで悪かったら、もはや失うものが無いので何でもやってみる事にする。

 帰港後、レース中メインセールの50%、75%のトリムライン付近のシェイプが出ていないことがわかっていたのでマストが低い位置でサイドベントしていると考え、アッパーを1/2回転、D1を1/4しめ、マストの低い位置を固めるようにチューニングを変更。


9月22日・R3

 今大会唯一の7レグのレースとなった。

 スタートはほとんどの艇がラインを切りゼネリコ。

 ここで大型艇の加速にMUMM36ではついて行けないことがわかったのでスタートは上から出て自由に走れるポジションを取る方針に変える。その後のスタートではタイム&ディスタンスばっちりで上1エントリーをするがスタート直前にFLAWLESSが上に割り込んできて加速、バウアップができないためスタートに出遅れる。FLAWLESSに対してB旗掲揚のプロテストのコールをして右にかえす。

 下にはスタートで出遅れたPARAPHRENIAN上には中央からスタートしてブランケットを超えてきたKINE KINEがいる。悪くない走りで前に出るがブローが入ったとたん失速し、角度が取れない状態になる。KINE KINEは2/3ぐらいまでは抑えて走りKINE KINEがタックしたのちタック。いいブローをつかんで走るがここでもまた右に突っ込んだ艇が伸ばすようだ。

 フリーでは悪くない走りで追いつく走りをするがクローズでついた差が絶望的な差であるため挽回しようがなくさらに風が上がってきたのでセールをNo3にチェンジして上りレグを走るも船がクローズで走らず前に出ない状態が続き、厳しい戦いとなる。

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第3レースの航跡ビデオ

9月22日・R4

 風がR3同様上がってきているのでNo3をそのまま展開して走る。上からスタートし右海面を使うが相変わらずクローズでの艇速が伸びず上マークをいい位置で回航できない。

 クローズで余裕がないためマークアプローチでも余裕がもてず1上でSWEET ALOHAと接触をしてしまい720PENを行いコレでかなり順位を落とす。

 4レグを帆走中に風がある程度吹いているがクローズで走りが悪いためMHにセールをチェンジすることにしたが艇速が思ったように伸びずにじりじりする展開となる。しかしセールシェイプは昨日より出ていると感じる。

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第4レースの航跡ビデオ

2日目はクラス10位-9位でクラス10位、総合15位-13位で総合17位。若干上昇したので、ロングディスタンスで巻き返したいところである。


つづく

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