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川下良二の海外事情(1)
by 川下良二
-プロローグ-

 先日、5年パスポートの切り替えにいってきました。徐に、出国スタンプの数を数えますと、過去5年間の出国数は30回、年6回、2ヶ月に1回のハイペースです。遊びでいったのは、96年のKENWOODCUPのみで、後は社費で、飛び回っていました。


 チケット、当初は、JAL悟空でマイレージは50%カウントでしたが、1年で5万マイルをクリヤー(実際は10万マイル以上)し、りっぱなJALグローバル会員です。

次のお話は、商社員として、自動車部品営業として海外で見聞きし、経験した実話です。たわいもない話が多いですが、まず、聞いてください。

90年から94年までの米国駐在の話も入っています。


「ロサンゼル編」

 99年8月、久しぶりに一人でLAに降り立ちました。目的はLA付近に点在する自動車会社のデザインスタジオへのプレゼンテーションです。訪問先は、メルセデス、BMW, ワーゲン、トヨタ、日産、ホンダのカラーデザインスタジオです。 同じ会社の同僚とは、現地で待ち合わせでした。
なんのストレスも感じていない浮世離れしたデザイナーのおねーちゃんと話すのもおつなものです。


 前回、来たのは92年でしたので、懐かしく思いました。カリフォルニア寒流の影響で、アスファルトの焼けた暖かい風と、冷たい風が交互に吹いてきます。湿度はなく大変すがすがしい限りです。

 92年は、アメリカスカップがあり、その後LAの暴動があったかと思います。それ以来寄り付かなくなったかもしれません。自動車の販売シェアーは、もともと日本車の売れ行きがよく、アメ車、欧州車、日本車が1/3ずつのシェアだったと思います。


 今回驚いたのは、日本車の多さでした、まじめに高速を走る100台を見てみますと、日本車が50%を越えていました。トヨタのレクサス、ホンダのアキュラ、日産のインフィニテイーが主体です。20%がアメ車、30%が欧州車というところです。

 対米自主規制はどこにいったのでしょうか? 現地のアメリカ人の話では、全然気にしていないとのことでしたが。


 そこで、不思議に思ったことは、ハリウッドの映画はカリフォルニアメイドなのに日本車が全然映っていないことです。皆さんは気がつきましたか? これこそ政治的な配慮でしょうか?

最近では、唯一ゴジラ米国版の中で南洋諸島の島を走るトヨタのランクルをみつけました。これは、オーナーがソニーのせいでしょう。

アメリカでは、アメリカ産は農産物だけと小職は信じています。その他はほとんど輸入品です。 アメ車が走る映画だけが、MADE in USAの証でしょうか?


 蛇足ではありますが、ハリウッドで使われるモデルガンは、日本製だそうです。機能、外観が本物ぽいとのことで、好評だそうです。アメリカ社会象徴(病巣?)が、偽物の日本製とは皮肉なものですね。

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